🌿 代表メッセージ
「真我に根ざした在り方」こそが、リーダーシップの根本。
こんにちは。Community For All 代表の小野孝太郎です。
私はこれまで、企業研修やエグゼクティブ・コーチングを通じて、多くのリーダーと関わってきました。
組織の中で起きる問題の多くは、「関係性」が壊れることに起因しています。
そしてその背景には、リーダー自身が無意識に反応してしまう、内側の衝動や感情のパターンがあります。
たとえば、つい感情的な言葉を発してしまう。
相手の話を遮ってしまう。
本当は信頼したいのに、どこかで人をコントロールしようとしてしまう——
こうした反応の奥には、多くの場合、未消化の感情や古い痛みの記憶が残っています。
それは心理学で「インナーチャイルド」と呼ばれたり、
人生に繰り返し現れるテーマとして「カルマ」や「業」と表現されることもあります。
名前はどうであれ、過去の体験によって蓄積された“反応の種”が、今の関係性や意思決定に影響を与えている。
私はそう捉えています。
感情をコントロールする技術や、コミュニケーションの型を学ぶことは、一定の効果があります。
しかし、それだけでは根本は変わりません。
その種そのものが癒され、解放されない限り、同じような状況が起きれば、また同じ反応が起こる。
だから私は、リーダー育成において最も大切なのは、
「真我に根ざした在り方」——つまり、“本質の自己”から生きることだと確信するようになりました。
この確信は、経営理論から導き出されたものではありません。
むしろ、私自身がコーチや研修講師、ファシリテーターとして、
何百人という方々と深く関わる中で得てきた“原体験”から生まれたものです。
たとえば、研修の現場で、時に反発や抵抗、無理解と向き合うこともあります。
コーチングの場では、クライアントの苦しみや迷いに直面することもあります。
そんなとき、私自身が一切の評価や反応を手放し、心穏やかにその人の言葉の奥にある想いを受け取れるかどうかが、
その場の質を決定的に左右していることに、幾度となく気づかされてきました。
そして、それが可能であるためには、
自分自身の中にある「反応の種」を一つひとつ丁寧に見つめ、手放していくこと——
それこそが、最も効果的で本質的な道なのだと、実感しています。
もちろん、この道に“完結”はありません。
いわゆる「悟り」や「解脱」と呼ばれる境地に、今生で完全に至ることは難しいかもしれません。
けれど、反応の種を一つずつ減らしていくことで、まず自分自身が心穏やかに、幸せに生きられるようになる。
そしてその状態で他者と関わるとき、言葉以上に深く伝わるものがあり、
自然と周囲にも変化が起きていきます。
私は信じています。
経営者自身がまず「真我に根ざした在り方」を生きると覚悟したとき、
その在り方は静かに、けれど確実に、組織全体に伝わっていく。
誰もが、本来は愛の源から立ち上がるリーダーになれる存在です。
私は、そんな在り方を探究し続ける仲間とともに、未来を創っていきたいと願っています。