従業員の離職に苦しむ経営者が真っ先にするべきこととは?

こんにちは。代表取締役の小野孝太郎です。これまで個人事業主時代を含めて多くの経営者や管理職のコーチングをしてきました。様々な悩みに寄り添ってきた経験の中でも従業員、部下の離職は最も悲しい出来事だと思います。というわけで、「従業員の離職に苦しむ経営者が真っ先にするべきこととは?」というテーマで私が思うところ、またクライアントに提案してきたことを書きたいと思います。(このテーマですぐにでも弊社にご相談したい方は是非お気軽にお問い合わせフォームよりお問い合わせください)

①自分が変わる覚悟を決める

今起こっている現実は自分自身の過去の積み重ねによって成り立っています。経営者や管理職の皆様ならば、このような考えはどこかで聞いてご存知でしょうし、実際に自分が変わり、これまで途方もない努力を積み重ねてきたことで望む現実を創られてきた方々ばかりだと思います。現状起こっていることの責任は全て自分にあると受け容れること。ということは逆に、自分自身が変わることにより未来を望む方向に変えていくことができます。望む現実を創ってきた一方で、自分の中の何かが望まない現実を創っていることも受け容れることが重要です。誰もがベストを尽くして生きていると思います。それでも望まない結果が出ているとしたら、その原因を知るためには他者の視点からフィードバックをもらうことが最も近道の一つです。

②自分自身と会社を変えていく決意を従業員に伝え、全ての従業員の話を聞く

以下のことを自分の言葉で伝えます。

・離職が多いことに心を痛めていること
・それ(離職が多いこと)は自分自身の在り方と経営が引き起こした結果であることを認めること
・この現状を変えていくために、自分が変わり経営を変えていく決意であること
・そのためにみんなの力を貸してほしいこと
・まずは皆が今抱えているであろう会社に対する不満や悩みをすべて聞かせてほしいこと

③従業員の話を聞く際に絶対にやるべきことと、やってはいけないこと

やるべきこと

・全ての秘密は厳守することを約束する
・何を言っても、その後の評価で不利になったりしないことを約束する
・皆が幸せに働ける会社にしたいから、不満や悩みがあるなら全て話してほしいという気持ちを伝える
・その時間(例えば30分)は、従業員の人が自由に話して良い時間であることを約束する
・従業員が抱えている不満や悩みが何かを聞き、理解することに徹する。全ての不満、悩みを了解をとって記録する
・どうしても話した内容を他者に伝えたいと思ったときは、必ず本人の了承を得てからのみ伝える

決してやってはいけないこと

・話を途中で遮ること
・言ったことを否定したり、言い訳をすること
・守秘義務を守らずに、本人の了承を得ずに誰かに話すこと

本当に離職に悩まれているのであれば、どんなに時間がかかっても是非一人ひとりの話を聞いてあげてください。 しかし、例えば一日4人、一人30分聞いたとして、一ヶ月に聞けるのは二十日の営業日として80人です。自分が抱える組織が大きすぎて全員に聞くには時間がかかりすぎる場合には、「高いレベル聞く」ことができる中間管理職の人にお願いしてください。

まとめ

以上、心を開き、会社を変えていくという決意を表明し、従業員の話を徹底的に聞くことで、今社内に溜まっている不満や悩みが大量に出てくるはずです。まずそうなっている状態、そう感じている従業員を受け止めてあげてください。

ここで、非常に重要になってくるのが「高いレベルで聞く」ことです。

聞くことに関しては、こちらのコラム(人の話、聞けてますか? あなたの傾聴は、レベル何?)に書いておりますので良かったら是非読んでみてください。

また弊社は定期的に離職防止につながるコミュニケーションに関するオンラインセミナーを開催しておりますので、是非ご参加ください。過去の人気セミナーのアーカイブにもお申し込みいただけます。セミナー一覧・お申し込みはこちらから

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